「首相官邸の2800日 / 長谷川 榮一」の感想・あらすじ
2024/02/02
点数
63点
感想
安倍政権で内閣広報官、総理大臣補佐官を務めた著者の仕事内容等が書かれていた。
退屈な内容が多く、あまり面白くなかった。
第1章: 官僚広報とは何か
- 国民に政策を伝える場合「政府が何をするのか」よりも、それによって国民に「何が生じるのか」をはっきりさせることが必要である。
例えば「年金機能強化法が国会で可決成立しました」ではなく「年金受給に必要な保険料納付期間が25年から10年に短縮されます」となる。 - 国を防衛する場合、相手が軍事力を増強するなら自国も増強する必要がある。
しかし日本の場合は憲法9条があるため増強には上限があり、日米安保で対応している。
日米連携力が強まれば、相手側は「攻撃を仕掛けたら甚大な損失を蒙る」と判断するので攻撃を思いとどまる、これが抑止効果である。
見落としてはならないのは「日本を攻撃したら害を蒙るから行動を起こさない、と思うかどうかは相手に依る」ということである。
国際法や話し合いで解決しよう、と説いてみても自制は起こらない。
第3章: 首脳外交、ゴーン事件、コロナ渦の渦中で
- 著者は米政府高官に「オバマ大統領にはぜひ広島に訪問して頂きたいが、総理の真珠湾訪問と引き換えだとの誤解は避けなければなりません。そして真珠湾では謝罪しない」と伝えた。
第6章: 完了を目指す人たちへ
- 小学校3,4年生ぐらいから塾通いを始め、近視になりストレスに悩まされる子供が多い。
しかし、それが大人になってから役立つかは疑問だ。
勉強量を減らしてもいいということではなく、体力が上がるペースに合わせて勉強すればよい。
つまり、中学・高校・大学と勉強量を増やしていけばよい。