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「岸田ビジョン / 岸田 文雄」の感想・あらすじ

2024/02/02
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点数

79点

感想

著者は菅さんや河野さんのような実行力はないが、国民に対して分かりやすく丁寧に話をしている点など好感が持てる。

今後も頑張ってほしいし、応援・支持していきたい。

自分自身を変える努力をした

総裁選に敗れてから多くの地に足を運び意見を聞き、それをノートに書き留めて自分自身を変える努力を重ねてきた。
話し方から椅子に座って話を聞くときの姿勢まで、一つひとつ改めていった。
国民が知りたいこと、疑問に思っていることに対して丁寧かつ徹底的に説明をし、納得をいただく努力を重ねていきたいと考えている。

トリクルダウンは起きなかった

これまでは成長に重点が置かれすぎていた。
大企業が利益を上げれば、従業員や関係会社、そして関係業界に利益が落ちていくトリクルダウンが起こると言われていたが、20年経過しても起きなかった。
規制緩和により一部の企業が恩恵を受けたが、それにより格差が拡大し、中間層が地盤沈下してしまった。
労働者への分配を企業に促すとともに、医療・介護・保育など公的セクターの現場で働く人たちの所得を増やすよう公的価格について見直していく。

民主党政権

民主党政権は、総理と日銀総裁が出席し財政・金融政策を議論できる経済財政諮問会議という大切な場・仕組みを「自民党政権が作ったものだから」というだけの理由で廃止してしまった。
この判断が致命的であった。
株価は低迷し、デフレが長期化した。

中間層の教育

今後仕事はAIに代替され不要になり、その多くは現在中間層によって担われている仕事である。
そのため中間層を中心にリカレント教育を行っていくことが不可欠である。
日本では学びは大学生までで終了するという感覚が強すぎる。
本当の学びは社会に出てからなのに、20代そこそこまでに学んだことで一生食べていくような感覚がある。
デンマークやイギリスでは職業教育・訓練が活発に行われ、経済の生産性が維持されている。

選挙

厳しい選挙を勝ち抜いてこそ、党内で一人前の議員として扱ってくれる。
追い風が吹いて受かったような議員ではなく、逆風下でも勝ち残れる議員だからこそ一目置かれ、発言を受けて止めてもらえるようになる。
有権者との絆が固ければ、政治家として不祥事を起こしたりすることもなくなるはず。
有権者に対して申し訳なく、顔向けできないから。
その意味で、足元を固めることこそ一人前の政治家への一歩と言える。

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