「君のクイズ / 小川 哲」の感想・あらすじ
2024/02/01
点数
85点
感想
「クイズ番組の決勝戦最終問題で、問題がまだ読まれていないのに対戦相手が正解した。なぜ正解できたのか?番組のヤラセではないのか?主人公が真相を探る」というかなり面白い設定の話だった。
設定が突飛なためオチが難しいのではと思っていたが、正解することができた理由が納得できるものであり、とてもよくできた小説だった。
対戦相手の本庄絆は「ママ、クリーニング小野寺よ」と答えて正解した。
そのクイズ番組は回答者に関係のある問題、回答者が過去に出場したクイズ大会で出題された問題、回答者が過去に作成した問題、が出題されていることに本庄絆は気付いていた。
そして、本庄絆は山形県に住んだことがあり、過去に「ママ、クリーニング小野寺よ」が答えの問題を出題されたことがあった。
※「ママ、クリーニング小野寺よ」は山形県に本社があるクリーニングチェーンである
最終問題でアナウンサーが「問題」といった後に言葉を発しようと口を閉じたため、マ行バ行パ行で始まることを確信した本庄絆はゼロ文字で早押しボタンを押して正解したのであった。