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「そうだったのか!日本現代史 / 池上 彰」の感想・あらすじ

2024/02/03
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点数

85点

感想

内容がたっぷりで読み応えがあった。

55年体制・連立政権などの政治の話、自衛隊・日米安保・日韓条約・沖縄などの外交の話、日教組・学生運動・三池闘争などの社会問題など、充実した内容だった。

社会党の分裂と統一

1951年10月、社会党はサンフランシスコ講和条約に対する態度をめぐって意見が分かれた。
西側諸国とだけ講和を結ぶべきとする「右派」と、東側諸国とも講和を結ぶべきとする「左派」である。

しばらくは別々の政党として選挙を戦い、共にかなりの議席を得たが、1955年10月に統一された。

日米安保

1960年5月、岸信介首相は安保条約を強行採決に踏み切った。
警官隊を導入し、野党議員を排除し、深夜に与党議員だけで採決したのである。

多くの国民は「こんなことを許したら日本の民主主義は崩壊する」と感じ、デモ行進に参加した。

沖縄戦

沖縄戦も末期になると、日本軍は醜態をさらした。
洞窟にいた住民を追い出したり、泣き出すと敵に見つかるからと言って幼児を殺すように命じたりしたという。

対照的に、米軍は住民を救う対策を考えていた。
通訳を多数用意し、食料や医薬品も準備していた。
このため、味方のはずの日本軍に見捨てられたのに、敵軍のアメリカ軍に助けられた、という思いの沖縄県民は多いのである。

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