「生涯弁護人 事件ファイル2 / 弘中 惇一郎」の感想・あらすじ
2024/06/24
点数
93点
感想
ページ数がそこそこ多かったが、内容がとても面白かったこともあり、すぐに読み終わった。
著者が弁護士なだけあって、文章が読みやすく内容を理解しやすかった。
本書は著者側の意見に偏っているため全てを鵜呑みにすることはできないが、マスコミと検察の横暴さが印象に残った。
最も印象に残ったのは薬害エイズ事件であり、著者が「マスコミの印象操作によって安倍医師は悪人扱いされた」と書いているように、自分も極悪人だというイメージを持っていたし、判決が無罪であったことも記憶から消えていた。
「薬害事件などは発生当時の医学水準に照らして過失があったかどうかを判断する必要があり、その後に進歩した医学知識を持ち出して医師の責任にするのは間違っている」というのが感心・納得させられた。