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「男の粋な生き方 / 石原 慎太郎」の感想・あらすじ(その1)

2024/02/03
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感想

著者の経験してきた出来事や考え方が書かれていたが、著者は人生の経験が豊富すぎて羨ましく思う。

決して自分にはできないことばかりなので、その貴重な経験談を読むことができた。

これこそが読書の利点だと改めて思った。

第1章:酒について

酒に酔って一時だけ嫌なことを忘れてしまうというのは有難いこと。
それが次への活力にもなる。
酒を飲んで気分が変わるだけで新しい気力が湧いてくるもの。
昔、アメリカの大学の助教授が「この世で一番有害危険なドラッグは酒だ。一番多量に作られてみんな安心して飲んでいるが、リミットを越すとアル中になってしまう」と言っていた。

生まれて初めて酒を飲む人には何を勧めるか?と質問すると、優れたバーテンダーは皆ジンフィーズかブランディフィーズと答える。
彼らは新しいカクテルを工夫したり、スタンダードなカクテルでも自分なりに上手く作ろうと心がける。
カクテルを知らない酒飲みは、幼稚な酒飲みでしかない。

第2章:スポーツの味わい

スポーツの効用の最たるものは、堪え性が養われることである。
動物行動学者のコンラート・ローレンツは「子供の頃に肉体的苦痛を味わわなかった者は、不幸な人生を送ることになる」と言っている。

著者は学生時代はサッカーをしていたが、30代でテニス、40代でスキューバダイビングを始め、70代では週3回1キロ泳ぐようになった。

東京マラソンで先頭でゴールするランナーを見ても感動はないが、制限時間ギリギリでゴールするランナーたちは感動的な眺めであり、スポーツでの達成感というのはものすごく大切な者だと感じる。

第3章:貧乏の魅力

学生の頃の一橋大学の校舎のトイレには反戦の落書きがたくさん残っていた。
「この戦争は間違っている」「俺は天皇のためになど絶対に死にたくない」

第4章:旅の味わい

初めての外国旅行として、トラックとスクーターで南米大陸を縦横団した。

第6章:食の味わい

多分日本人だけだろうが、洋食を食べる時にフォークを逆さにしてその上にご飯を載っけて食う奴がいるが、あれは一体誰が考え出したものかね。
外国人とて、わざわざあんな曲芸に近いことをして食う奴はいない。
あれがマナーだと勘違いして真似する奴がいたら可哀想だから、誰かがどこかのテレビででもたしなめておいた方がお互いに幸せだ。

第8章:贅沢、あるいはあるいは気の持ちよう

高価な時計をいくつも持っている奴がいるが、一向に羨ましいとも思わない。
愛好し常時腕につけている時計は3万5千円のシチズン製リチウムアルミの時計だ。
贅沢というのは所詮自己満足、気の持ちよう、相対的なものだと思う。

第9章:恐怖の体験

1962年、初島ヨットレース中に寒冷前線に襲われた。
著者はリタイアして油壺に逃げ込んだが、早慶の船が姿を消し、他の船でも落水者があり、合計11名死亡という大遭難となった。

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