「科学が教えるバッティング技術 / 川村 卓」の感想・あらすじ
2024/02/02
目次
点数
72点
感想
専門的なトレーニング方法など、自分には不要な内容が多かった。
それでも科学的にバッティングが説明されていて、参考になったものもあった。
下半身だけを先に回しす
- ボールにパワーを伝えるには、下半身だけを先に回して肩と腰の捻転を作る必要がなる。
- グリップを背中側に引くのではなく、腰だけ開いて肩を残すことで捻転差を生み出す。
仮想のストライクゾーンを作りる
- 投手との中間(できればもっと自分側)に仮想のストライクゾーンを作り、そこから外れた球はボールと判断する。
- これによりボール球に手を出すことが減る。
ホームランバッターのスイング
- ホームランバッターはダウンでバットを振り、インパクト後にアッパーにするV字の軌道を描く。
前の脇を開けてはいけない
- バットはヘッドが重いため、前の脇が開くとヘッドが下がりスイングスピードが落ちてしまう。
足場をならすことは大事
- 打席で足場をならすことはとても重要である。
- 前足を踏み込むことで地面からもらえる反発のパワーはとても大きい。
- また前足は回転動作の軸となるため、足場が緩いと軸がブレたり回転する力が弱くなってしまう。
打者はボールの軌道を予測してる
- 「ボールをよく見なさい」「ボールを最後まで見なさい」という指導は間違っている。
- 目の処理能力には限界があり、打者は球がずっと見えているわけではなく、間隔が大きい連続写真のように断続的に見ている。
- 重要なのはボールの軌道を見る能力よりも軌道を予測する能力である。
- 投手のリリースから0.15秒後に打者の視界を遮断する実験を行ったところ、打てる打者が非常に多かった。
このことは、打者はリリース直後の初期情報から軌道を予測していることを意味する。
投球をリリースポイントから捕手までを結んだ一本の線として捉えているのである。