「トラオ 〜徳田虎雄 不随の病院王〜/ 青木 理」の感想・あらすじ
2024/02/03
点数
86点
感想
普通に読み終わったが、ALSという病気の恐ろしさを改めて知った。
以下の内容が衝撃的だった。
全身の筋肉が使えなくなり、呼吸もできなくなるので手術して人工呼吸器をつける。
そうすると言葉をしゃべれなくなる。
徳田虎雄氏はひらがなの書いてあるボードを目線で順番に追うことで意思を伝えている。
最終的にはまぶたの筋肉さえもだめになり、目を閉じたままになる人もいるという。
介護は24時間必要となり、5分おきくらいで唾液の吸入が必要になる。
人工呼吸器をつけることが良いことなのかどうか、介護する家族の立場で考えると複雑。
あらすじ
徳洲会創設者・徳田虎雄の伝記。
鹿児島県徳之島の貧しい環境で育った。
現在(執筆当時)ALSにかかっている。
めちゃくちゃな人で、病院を乱立し医師会と対立したり、衆院選に立候補して裏金をバラまいたりしていた。