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「いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉 / 滝口 悠生」の感想・あらすじ

2024/02/03
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点数

50点

感想

「男はつらいよ」に出てきたセリフがまとめられているだけだった。

「造糞器」と「暇だけは沢山ある」のセリフが面白かった。

記憶に残るセリフ

第30作

俺から恋を取ってしまったら何が残るんだ?
三度三度飯を食って屁をこいてクソをたれる機械、つまり造糞器だよ。

第13作

歌子ちゃん、いま幸せかい?
何か困ったことないかね。
もし何かあったら葛飾柴又のとらやに訪ねてきてな。
悪いようにはしないから。

第31作

俺は暇だったらな、もう腐るほど持ってんだから、持ってねえのは金だけだい。

第46作

旅というものはな、行き先を決めてから出かけるもんじゃねえんだよ。

第31作

満男「伯父さん、明日忙しいんじゃないの?」
寅次郎「安心しな、他の人にはなくってね、伯父さんにありあまるもの、それは暇だよ」

第39作

満男「人間は何のために生きてんのかな?」
寅次郎「うーん、何て言うかな。ほら、ああ、生まれてきてよかったなって思うことが何べんかあるじゃない、ね。そのために人間生きてんじゃねえのか」

第40作

満男「何のために勉強するのかな?」
寅次郎「つまり、あれだよ、ほら、人間長いあいだ生きてりゃいろんなことにぶつかるだろう、な。そんな時に俺みてえに勉強していないやつは、この振ったサイコロで出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがない、な。ところが、勉強したやつは、自分の頭でキチンと筋道をたてて、はて、こういう時はどうしたらいいかなと考えることができるんだ。だからみんな大学へ行くんじゃないか。だろう?久しぶりにきちんとしたこと考えたら頭痛くなっちゃった」

第42作

私のような出来損ないが、こんなこと言うと、笑われるかもしれませんが、私は、甥の満男は間違ったことをしていないと思います。
慣れない土地へ来て、寂しい思いをしているお嬢さんを慰めようと、両親にも内緒で、はるばるオートバイでやって来た満男を、私はむしろ、よくやったとほめてやりたいと思います。

第46作

さくら「どういう風に話すつもり、満男に会ったら?」
寅次郎「決まってるじゃねえか。満男、おじさんの顔をよーく見るんだぞ。わかるな、これが一生就職しなかった人間のなれの果てだ。お前もこうなりたいか?」
竜造「わかってるじゃないか、お前」
寅次郎「俺だって反省することはあるさ」

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