「ブラタモリ2(富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)) / NHK「ブラタモリ」制作班」の感想・あらすじ
2024/02/03
点数
77点
感想
東京駅、沼田、富士山、上田の順で面白かった。
東京駅
- 江戸時代、丸の内には大名の藩邸があり、八重洲は町人の町だった。
その土地割が現在も残っているため、八重洲は丸の内と比べて土地割が細かい。 - 丸の内地下道を丸ビル方面に歩くと下り勾配があり、さらに新丸ビルを抜けると下って上っている。
前者は下に丸の内線が、後者は上に下水道管が通っているから。 - 東西線大手町駅に続く連絡通路は、階段を下ってから数メートル先に上り階段がある。
これは上を丸の内線が走っているから。
下には東西線が走っているが、ホームの部分だけが連絡通路になっているので東西線とはぶつからない。 - 東西線大手町駅の天井に「幻の地下自動車道」への出入り口が見つかった。
昭和40年頃に、長さ49m幅6mの片側2車線の空間が2つ作られたが、その後計画は中止になった。 - 皇居のお堀近くの地下には熱供給地域冷暖房プラントがあり、丸の内一帯のビルに冷暖房を供給している。
ビルごとに設備を導入するよりエネルギーが節約できる。 - 喫茶店「アロマ珈琲」は床が1段下がっていて、斜めの天井がある。
これは地下駐車場へのスロープの真下に位置しているから。 - 丸の内の鉄鋼ビルディングは、廊下が微妙に曲がっている。
これは、かつてここが外堀だったから。
また、ビルの工事中に発掘された江戸城外堀の石垣は、八重洲北口に移築されている。
近くの公園にも石垣「常盤橋御門」がある。 - 地下道は東銀座駅と直結した歌舞伎座まで続いていて、総延長18kmにもおよぶ。
歌舞伎座の連絡通路には「木挽町広場」があり、普段は店が並ぶが、災害時は3000人を収容でき、地下3階には3日分の水や食料、毛布を備蓄。
屋外のマンホールは、水がなくても使用可能なトイレに変身する。
沼田
- 河岸段丘の上に町がある。
沼田城は3つの川に囲まれた河岸段丘の上にあったため防御力が高かった。 - 真田が町に仕掛けた工夫が今も残っている。
道を斜めにすることで、「武者隠し」という人が隠れるスペースをつくっていたり、用水路に、流れをお城方向へ変えるための板をはめるための石が残っていたり。 - 河岸段丘を登る「利根軌道」という鉄道が大正7年に開通したが、国鉄が沼田まで開通したためわずか7年で廃止されてしまった。
富士山
- 富士山南西にある浅間大社の境内のある湧玉池の水は富士山の湧水。
- 水がたくさん湧き出ている部分は溶岩。
溶岩は水を通しやすく、さらに溶岩の下に水を通さない土石流の層があるため横に流れていく。 - 山頂からは約20kmで、15年かけて湧玉池まで辿り着く
- 末端崖=流れ出た溶岩が止まってできた崖
- 山腹には割れ目火口がたくさんあり、雨や雪による土砂で浸食されたキズは割れ目噴火によって修復されている
- 宝永火口=1707年の噴火でできた火口。6合目にある。
- 富士山の下には先小御岳、小御岳、古富士の3つの火山が埋まっている
- 今見えているのは新富士で、宝永噴火で古富士の一部が姿を現した
上田
- 上田城は徳川家によって破壊されため、真田の痕跡はほとんど残っていない。
現存するものは、のちに仙谷氏によって再建されたもの。 - 上田城は河岸段丘を利用しているため、防御力が高い。
- 算木積み=石垣の隅を補強するための、石積みの技法。
長方形の短辺と長辺を交互に積み重ねていくことで強度が増す - 真田は川を暗渠にして、その上に道や家を作った。
いざというときに道路や家を壊すと、突然川が現れるという防御策だった可能性がある。