「なぜ、タモリさんは「人の懐」に入るのが上手いのか? / 内藤 誼人」の感想・あらすじ
2024/02/03
点数
71点
感想
内容が薄いように感じた。
全てを鵜呑みにすることはできないが、いくつかは納得できるものがあった。
「反省はするな」などは同意できない。
納得できるものは3割程度。
主な内容
- 仕事を受けるときは「やってやる」ではなく「やらせていただく」という謙虚な姿勢を持っている人の方が、どんどん仕事が舞い込んでくる。
- 「自分では普通に仕事をしているだけなのに、気づいたら役職が上がっていた」というのがタモリ流の生き方であり、理想ではないかと思う。
- 「できない」ことも「できる」と思い込んで努力を重ねているとしたら、それは時間を浪費しているだけ。
「できない」と割り切るのも、ひとつの勇気である。 - 社員教育は無駄である。
多くの企業が多大なコストと労力を払っているが、まったくの無駄だ。
仕事が優秀な人に聞いてみればよい。
「あなたは誰かに手取り足取り仕事を教わりましたか?」と。
優秀な人間は自分でやり方を身につけるのである。 - タモリさんは「笑っていいとも」のときと「タモリ倶楽部」のときでは、まったく違う。
人間はその場の状況に応じて、自分を変えてもよいのである。
心理学では「社会的スキル」と呼ぶこの能力を持っているほど、まわりの評価は高くなるのだ。 - タモリさんは小さな頃に片目を失明してしまって、それを隠すためにサングラスをしている。
- 「何でもいいから仕事をください」とペコペコしていると、かえって足元を見られて、つまらない仕事しかまわしてもらえなくなってしまう。
自分を安売りしないようにするには、逆説的なことながら、自分のことを売り込まないようにすることだ。 - やったことのない仕事を引き受けるときは「不安」ではなく「面白そう」と考える思考習慣をつけるとよい。
とりあえずは引き受けておいて、後でどうやってこなすのかを考えればよい。
たいていはうまくこなせるものである。 - 仕事と遊びをわけてしまうと、仕事が退屈で「早く週末がこないかな」と忍耐のいる作業となってしまう。
仕事が大好きな成功者たちは、仕事と遊びを区別しない。 - タモリさんが人に好かれる理由は、他人の悪口を言わないからである。
人の悪口ばかり言っていると自分の評価まで下がってしまう、というデータがある。
人に好かれたいなら、悪口を言わなこと。 - 余裕というのは、オーバーに言うと幽体離脱したみたいに自分を客観的に見られるということ。
そうすると、変に一生懸命やっている自分がおかしかったりする。
もうひとりの自分で自分を眺めるようにすると余裕が出てくる。 - スランプのときには、何をやってもダメだと割り切って、余計なことはしないのが一番である。
スランプは風邪のようなものだ。
静かに寝ていればそのうちに治るのに、余計なことを始めようとするから、ひどくこじらせてしまうのである。 - どんな商売でも入社1年目の気持ちを忘れなければうまくいく。
「初心忘るべからず」ができないのが人間である。
初心を忘れて、ついついベテランのような顔をしてしまうのが人情というものである。
また、仕事に慣れてきてルーティン化してくると仕事が面白くなくなる。
新人の気構えていた方が、仕事が面白いままでいられるし、色々な発見が得られる。
「自動車運転は慣れてきた頃が危ない」と言われるが、仕事も同じだ。
中途半端にベテランになったつもりの頃の方が、手抜きをしたり謙虚さを失ったりして、大失敗をやらかす危険が高くなるのである。 - 電車で騒いでいる高校生を見て「騒がしいのが高校生」、電車内で化粧をしている女性を見て「色っぽいな」と思えば、イライラしなくて済む。
他人が、みな分別があって、良識のある人間だなどと思わない方がいい。
そういう考えがあるから、つまらないことで腹を立てることになるのだから。 - タモリさんは次のように述べている。
「芸能人に人間性なんて関係ない。よく芸能人が事件を起こすと、常識がないとか社会的責任がどうとかいうけど、常識があったり社会的責任を考えて行動するくらいなら、初めから芸能人になっていないよ」