「いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉 / 滝口 悠生」の感想・あらすじ
点数
50点
感想
「男はつらいよ」に出てきたセリフがまとめられているだけだった。
「造糞器」と「暇だけは沢山ある」のセリフが面白かった。
記憶に残るセリフ
第30作
俺から恋を取ってしまったら何が残るんだ?
三度三度飯を食って屁をこいてクソをたれる機械、つまり造糞器だよ。
第13作
歌子ちゃん、いま幸せかい?
何か困ったことないかね。
もし何かあったら葛飾柴又のとらやに訪ねてきてな。
悪いようにはしないから。
第31作
俺は暇だったらな、もう腐るほど持ってんだから、持ってねえのは金だけだい。
第46作
旅というものはな、行き先を決めてから出かけるもんじゃねえんだよ。
第31作
満男「伯父さん、明日忙しいんじゃないの?」
寅次郎「安心しな、他の人にはなくってね、伯父さんにありあまるもの、それは暇だよ」
第39作
満男「人間は何のために生きてんのかな?」
寅次郎「うーん、何て言うかな。ほら、ああ、生まれてきてよかったなって思うことが何べんかあるじゃない、ね。そのために人間生きてんじゃねえのか」
第40作
満男「何のために勉強するのかな?」
寅次郎「つまり、あれだよ、ほら、人間長いあいだ生きてりゃいろんなことにぶつかるだろう、な。そんな時に俺みてえに勉強していないやつは、この振ったサイコロで出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがない、な。ところが、勉強したやつは、自分の頭でキチンと筋道をたてて、はて、こういう時はどうしたらいいかなと考えることができるんだ。だからみんな大学へ行くんじゃないか。だろう?久しぶりにきちんとしたこと考えたら頭痛くなっちゃった」
第42作
私のような出来損ないが、こんなこと言うと、笑われるかもしれませんが、私は、甥の満男は間違ったことをしていないと思います。
慣れない土地へ来て、寂しい思いをしているお嬢さんを慰めようと、両親にも内緒で、はるばるオートバイでやって来た満男を、私はむしろ、よくやったとほめてやりたいと思います。
第46作
さくら「どういう風に話すつもり、満男に会ったら?」
寅次郎「決まってるじゃねえか。満男、おじさんの顔をよーく見るんだぞ。わかるな、これが一生就職しなかった人間のなれの果てだ。お前もこうなりたいか?」
竜造「わかってるじゃないか、お前」
寅次郎「俺だって反省することはあるさ」