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「歴史をなぜ学ぶのか / 本郷 和人の感想・あらすじ(その1)

2024/02/03
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67点

感想

中世の内容が多く、読んでいて退屈だった。
また、帰納法と演繹法、皇国史観と唯物史観、権門体制論と東国国家論など、なんとなく内容は理解できたが、難しく感じる内容が多かった。

本書からのメッセージは次に一文に込められていると思う。
「歴史を学ぶことは、過去を振り返りながら、現在、自分が置かれた状況を理解し、そして未来に向けてどのように行動したらよいかを考えることの助けになります」

第1章:歴史とは何か、日本史とは何か

  • 歴史学者が参照するのは日記や書状、行政文書などである。
    後世になって編纂された軍記物などは「物語」であり「歴史」ではない。
  • 明治時代の日本軍は戦国時代の合戦を分析し兵站の重要性を学んでいたが、昭和の日本軍は精神論を押し付けたため病死・餓死によりたくさんの人が犠牲になった。
  • ビジネス書で「過去を振り返るな」とよく言われているが、過去に学ばない者はいつか大きな過ちを犯す、だからこそ歴史を学ぶことを軽んじてはいけない。
  • 歴史を学ぶことがどのような意味を持つのか?
    「現在のグローバルな社会において、日本人の来歴や特徴を理解しておくことは海外で仕事をする際の利点となる」
    「ある一定のものの考え方を身につけることができる。資料を読んで事実を確定し、どう対処すべきかを考えることは、社会人であれば当たり前のこと」

第2章:日本の歴史の誕生

  • 672年の壬申の乱の後、天武天皇は幹線道路の整備を進め、北陸道・東山道・東海道に関所が置かれた。
    これら3つの関所を結ぶ縦のラインの東側が関東となった。

第3章:歴史を考えるとは

  • 「939年に平将門は関東を反乱を起こした」 これだけだとなぜ反乱を起こしたのかが見えてこない。
  • 日本史には西高東低という法則があり、関東は朝廷から離れていて統治支配が行き届いていなかったため反乱を起こしやすかったのである。
  • 平将門は下級貴族であり京都での出世は望めず関東で一旗揚げようとした人間だったが、同じように考えた人間が他にもいたため、反乱は短期間で鎮圧された。

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