「知らないと恥をかく東アジアの大問題 / 池上 彰」の感想・あらすじ(その2)
2024/02/02
第4章: なぜ日韓はぶつかるのか
- アメリカの後押しで韓国の初代大統領となった李承晩は、日本の植民地時代はアメリカで人脈をつくっていた。
日本の撤退後に帰国すると人々がすっかり日本人化していたことに驚き、そこから反日教育を始めて民族意識を植え付けていった。
李承晩は長い間独裁者として君臨した後、独裁反対の民衆運動によりハワイに亡命した。
第5章: 貿易戦争-太平洋を挟んで大国が対峙-
- アメリカの中国に対する貿易赤字が膨らんだため、2018年7月にトランプ大統領は中国からの輸入品340億ドル分に25%の追加関税をかけた。
これをきっかけに両国での報復関税合戦がはじまった。
なおWTOのルールでは「相手国が勝手に関税をかけた場合、同じ額まで報復することができる」となっており、報復関税は認められている措置である。
第6章: 独裁化が進む習近平の中国
- 習近平は自分に忠実な人を共産党の常務委員に選出し、憲法改正により国家主席の任期を撤廃したことで、絶大な権力を手に入れた。
第7章: 香港・台湾・中国が抱える周辺地域との大問題
- 2019年、国外から逃亡してきた犯罪者を引き渡しをできるようにする「逃亡犯条例改正」に反対するデモが香港で起こった。
これは対象国に中国を追加するという内容であり、香港で中国政府を批判したら逮捕され身柄を中国に引き渡されてしまうのではないかという危機感から大規模なデモになった。
結局、改正案は撤回された。