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「日本を前に進める / 河野 太郎」の感想・あらすじ(その1)

点数

89点

感想

著前半は著者の半生、後半は政策などが書かれていた。

第1章はアメリカへ留学したり、共産圏を見てみたいとポーランドへ行ったり、とかなり面白い内容だった。

第2章はドナーとして父である河野洋平氏へ肝臓を提供したことが書かれていて、ドナーになることの大変さがわかるとともに、それを実行した著者は本当に素晴らしいと思った。

第3章以降は様々な問題が題材となっていて少々退屈な内容ではあったが、1人の政治家がこれだけ多くの問題を考えているということに驚かされた。

印象に残ったこととしては
「今までの外務大臣はあまり外国を訪問していなかったが、著者は積極的に訪問した」
「使用済み核燃料から取り出せるプロトニウムを高速増殖炉で燃やすと発電しながらプロトニウムが増殖される。高速増殖炉は夢の技術であり、完成すれば2千年近く電力の心配する必要がないはずだった。しかし、技術や経済の問題から各国が開発から撤退し、唯一残った日本も1995年のもんじゅの事故などがあり、2016年に廃止が決定された」
「公的年金を廃止すると生活保護受給者を増やすことになるので、廃止できない」
「マイナポータルは民間や行政のシングルサインオンを実現する」
「マイナンバーと口座が紐付けば、面倒な手続きなしで手当等の振り込みが可能となる」
などがあった。

著者は努力することができ行動力もある人物であることがわかる内容で、今後も注目・応援していきたいと思った。

第1章:政治家・河野太郎の原点

第2章:父と私 生体肝移植をめぐって

第3章:新しい国際秩序にどう対処するのか 安全保障・外交戦略

安全保障

外交

第4章:防災4.0

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