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「カッコウの卵は誰のもの / 東野 圭吾」の感想・あらすじ

点数

85点

感想

読んでいて先が気になる、面白い内容だった。

だが、オチはイマイチだった。

あらすじ

主人公はスキーの元オリンピック代表緋田宏昌。
その娘・風美もスキー選手であり、母親・智代は彼女が2歳になる前に自殺している。

ある日、宏昌は智代の隠していた新聞記事を見て愕然とする。
『新潟の病院で新生児不明』
これをきっかけに風美の出生に疑念を抱いた宏昌は智代の入院していた病院を訪ね、智代が出産をしていなかった事実を知る。

そんな矢先、宏昌のもとを一人の男が訪ねてくる。
男は長岡のケーエム建設社長上条伸行と名乗った。
誘拐された赤ちゃんの父親である。

上条は風美とともにホテルから出るマイクロバスに同乗する。
風美は発車直前に忘れ物をしていたことに気づき下車する。
このバスが事故を起こし炎上する。
上条は意識不明の重態、その後死亡。

なんだかんだあって、結末としては、 風美は上条と愛人の子供で、その愛人は子供と共に焼身自殺している。
この時一緒に死んだ赤ちゃんが上条と上条の本妻の子(誘拐された赤ちゃん)であり、 上条と愛人の子は(死んだことになっているが)、愛人の友人(智代)に預けられた。
それが風美である。

上条が宏昌をたずねた理由は、息子が白血病であるため風美に骨髄ドナー(兄弟は親よりも適合確率が高い)をお願いするためだったとのこと。
バスを爆発させたのは上条の息子文也であり、文也は最後に病床で服毒自殺する。
文也は父の隠し子のことを知っており、父を憎んでいた。
なので、父を苦しめるために、バスを爆発させて風美を傷つけようとをした。

続きを読む(ネタバレあり)
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