知らないと恥をかく世界の大問題12 世界のリーダー、決断の行方
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池上 彰 KADOKAWA 2021年07月09日頃
点数
73点
感想
トランプ前大統領、新型コロナウイルス、中東の民主化運動など、前作と同じテーマが多く扱われているた。
それだけ世界が直面している問題は変わっていない、ということなのかもしれないが、内容に少々物足りなさを感じた。
印象に残った内容
- バイデン大統領はトランプが行った政策を次々とひっくり返している。
- かつてアメリカの民主党は奴隷制を支持していたが、人種差別に否定的だったケネディ大統領が公民権法などを制定したため、南部の白人保守層は共和党に鞍替えし、逆に黒人は民主党に流れた。
- 移民に対する反感によりイギリスは2020年末にEUから離脱した。
離脱後も関税ゼロは維持されることになった。
ジョンソン政権は、EU以外の各国との連携で経済成長を図る「グローバル・ブリテン」構想を打ち出し、TPP加入を申請した。 - ロシアでは2020年8月、プーチン政権の腐敗を告発してきた反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイが旅客機の中で何者かに毒殺されかけた。
イギリスの調査報道グループ「ベリングキャット」は「ロシア政府の治安機関FSBの工作員がホテルに忍び込み、パンツに毒薬を塗り込んだ」と発表した。 - チュニジアは民主化に成功したが、その他の中東周辺国の民主化はうまくいっていない。
- イスラエルは先端技術で成長しているため、UAE・バーレーン・スーダン・モロッコはイスラエルと国交正常化に合意した。
- 新疆ウイグル自治区のほとんどの人はイスラム教徒である。
一党独裁制の中国では「共産党より神(アッラー)の方が大事」という考えを認めることができないため、迫害の対象となってしまった。