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「多動力 / 堀江 貴文」の感想・あらすじ(その2)

仕事を選ぶ勇気

「仕事を選ぶ」ということをネガティブに捉える人がいる。
大丈夫、仕事は逃げない。仕事を選ぼう。

高校生や大学生が、ブラックバイト防止のユニオンを作ったというニュースが一時期話題になった。
時給を上げろと文句を言い、デモ行進をするらしい。
なんて非生産的な時間を過ごしているのだろう。
バイトの労働環境が不当だと思うのならば、そんなバイトはとっとと辞めればいいではないか。
僕がこう言うと「学費や生活費を稼がなければいけない」と反論されるが、意味がわからない。
仕事なんていくらでもあるのだから、自ら望んでブラックな現場に留まらなければいいだけだ。
「これしか仕事がない」というのは完全な思い込みだ。
むしろブラックバイトを辞めない人間がいるからブラックバイトがなくならないという事実に気付いた方がいい。
誰もやらなくなれば、その仕事はなくなるか、時給が上がるか、ロボットがやるようになる。

週刊文春の企画で、ユニクロのバイトになりすまして潜入取材しブラックな労働環境を暴いた記事があったが、そんな卑怯な手を使ってまでユニクロを批判し、何か良いことがあるのだろうか。
企業は強制労働させているわけではないのだし、気に入らないのなら辞めればいいだけだ。
法的にアウトな違法労働があるのなら労働基準監督署の出番だ。
「嫌なら辞める」ができるようになるだけで人生は一気に動き出す。

知らないことは恥ではない

どんなことでも恥ずかしがらずに質問する癖をつけよう。
子どもは「なんで、なんで?」と質問魔になるから成長が速いのだ。

すべての仕事はスマホでできる

1日オフィスでパソコンの前に張りつき、会議室で打ち合わせを繰り返しているサラリーマンもうすうす気づいているのではなかろうか。
「わざわざ会社で仕事をする意味なんてない」「パソコンでやる必要はない。スマホでもできる」ということに。

慣性と慣習、組織の同調圧力に流され、時代にそぐわない仕事のやり方、非効率的な仕事のやり方をしている人がいかに多いことか。
近いうちにロボット化が進み人間がやるべき労働が減っていくだろう。
生産性が低い人間は真っ先に淘汰される。
今の仕事はもっと効率良くできないだろうか?
往復2時間以上かけて会社に出向いてやる意味はあるだろうか?
会社に行かなくてはいけない、直接会って話さなければいけない、資料は紙で渡さなければいけない。
そういった何の根拠もない考えを改めるだけで仕事は一気に効率化する。

昨日の仕事を思い浮かべてみよう。その中で、スマホでできなかった仕事はあるだろうか?

残業に苦しんでいるほとんどの人は仕事量が多いのではなく、効率が悪いだけ

強制的に退社時間を2時間早めてみよう。
そうすれば、効率的に仕事を終わらせるにはどうしなくてはいけないか、考える癖が自然とつく。
大切なことは、終わらない仕事を労働時間を増やすことで解決しようとしないことだ。

一度、目の前の仕事をする手を止めてみよう。
その仕事を半分の時間で終わらせるための一工夫を考えよう。
気合や根性より一工夫のほうが重要だ。

ストレスのかからない仕事の進め方

僕が休むことなく週1のメルマガを続けられているのは、マメでも真面目だからでもなく、継続するためにストレスのかからない工夫をしているからにすぎない。
コンテンツの「1週間分の日記」は毎日の隙間時間に少しずつ進めておく。
1週間分を一度に書こうとすれば、僕だってしんどくなる。
前日の夕方から当日の昼までにあったことを、当日飲みに行く前の時間帯で日記に書くことを習慣づければいい。
これを2日以上遅延しないようにしておけば、日記なんて日常習慣として簡単に書ける。
メルマガに限らず物事を継続するためには、時間を短縮するよりもやり方を一工夫し、ストレスがかからないようにすることが重要だ。

隙間時間に効率よく仕事をする癖をつけよう 。
ストレスのかからない仕事の進め方を考えることも仕事の一部だ。

仕事の質は睡眠で決まる

「よく寝る」は基本。
僕は最低でも1日6時間は必ず寝るようにしている。
睡眠時間がそれ以下になると日中眠くなって仕事の効率が落ちるため、ベッドで8時間寝るのが望ましい。

よく「このところずっと3時間睡眠だよ」とか「今日も徹夜しちゃったよ」と睡眠不足自慢をしている人がいる。
ああいう人は自らを身体を壊すように仕向け、緩やかな自殺行為をしているようなものだ。
手塚治虫や石ノ森章太郎、赤塚不二夫は短命に終わったが、いずれも大量の締め切りを抱えながら慢性的な睡眠不足状態だったという。

睡眠こそ人生を充実させるための最優先事項である。
徹夜して何日間かすごい量の仕事をしたところで、長い目で見ればたいして差はつけられない。
身体を壊してしまってむしろ大きなロスをすることになる。
睡眠時間は削るべきではない、改めるべきは仕事のやり方であり生産性だ。

恥をかく勇気、失敗する勇気

あなたが多動になるための最大のハードルは「他人にどう見られるだろう?」という感情だ。
はっきり言おう。
誰もあなたには興味がない。
好きなように生きて、思いっきり恥をかこう。

恥をかく勇気、失敗する勇気さえもてば、どんどん免疫ができてリスクを取ることを恐れなくなる。
この勇気をもつことが何よりも重要なのだ。

人生に目的なんてない

今を楽しむことだけが、すべてなのだ。
僕は「異業種交流会なんて行くのは意味がない」「名刺交換会なんてナンセンスだ」と各所で言ってきた。
人脈を作ろうと躍起になってたくさんの人と名刺交換し、SNSでつながったところで仕事に役立つわけはない。
海外を飛び回ったりたくさんの人と会っているが、いろいろな人と会えばビジネスのアイデアが生まれるからとか、人脈が広がるからとかいった理由によって僕は行動しない。
ただ楽しいからやるだけだ。

そもそも「アイデアを見つけたい」「人脈を広げたい」なんて考えをもって日々を過ごしてはいない。
おもしろい人たちとおもしろい時間を過ごす。
その結果、偶然のようにアイデアが生まれ、仕事につながり、遊びにもつながる。
何か具体的な目的のための手段として人生を送ってはいけない。
楽しむことだけがすべてなのだ。

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