新選組血風録 新装版
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司馬 遼太郎/蓬田 やすひろ KADOKAWA 2003年11月22日頃
点数
76点
感想
新撰組の話だが、いかにもフィクションといったものが多く、そこまで面白くはなかった。
ほとんどの話が最後は隊士が粛清により殺されてしまうというのが、残酷すぎる。
油小路の決闘
篠原泰之進は伊東甲子太郎と共に新撰組に加入し、一緒に御陵衛士に移った。
伊東らは油小路で新撰組に殺されたが篠原は逃げて生き延び、その後官軍の東征に従軍した。
芹沢鴨の暗殺
浪士隊が京へ向かう途中の本庄で近藤は芹沢の宿舎を決め忘れてしまった。
怒った芹沢は小屋を叩き潰して火をつけた。
芹沢は京都で遊郭の部屋を壊す、富商に大砲を打ち込む、力士を惨殺する、などの横暴が続いたため土方・沖田らに暗殺された。
長州の間者
深町新作は長州の間者として新選組に入隊した。
いろいろあって、最後はもう1人の間者である松永主膳を斬殺した直後、沖田に斬殺された。
池田屋異聞
山崎烝は自分が赤穂浪士から脱落した奥野将監の子孫と知る。
ある日道場に赤穂四十七士大高忠雄の子孫大高忠兵衛が来た。
それからいろいろあって、最後は池田屋で山﨑が宿命の相手である大高を惨殺した。
鴨川銭取橋
武田観柳斎はおべっか使いの卑怯な男だった。
いろいろあって、最後は薩摩藩と通じていることが判明した武田が、土方の命令により斎藤一に惨殺された。