目次
点数
82点
感想
後半の人類の食事の歴史など長くてムダな部分が多いが、前半の糖質に関する部分はよく理解できた。
食事に対する意識を変えることができた。
糖質制限の威力
昼食のお弁当の白米を半分、3分の1と減らしていき、最終的には白米は食べないようにした。
すると70キロあった体重が、白米を抜いてから1ヶ月で66キロ、2ヶ月で59キロにまで減った。
また、糖質制限するようになって「昼食後に眠らなくなった」「二日酔いがなくなった」ということに気づいた。
「ご飯やうどんは消化によい」は間違っている
二日酔いになるかどうかは飲んだ酒の量ではなく、糖質を食べたかどうかだけなのである。
(もちろん、飲み過ぎれば酒は残り頭痛には襲われるが)
これは医学的にも説明できる。
一般的には「ご飯や麺類は消化がよく、肉は消化に悪い」と言われているが、これが大間違いなのである。肉や魚などのタンパク質は、胃酸で速やかに消化されて小腸に送られるため、胃滞留時間は数十分程度である。逆に、ご飯や麺類は胃酸では消化されず、いつまでも胃の中に留まっている。
緊急開腹手術やゲロで目に入るのは米粒、麺類、野菜だ。焼き鳥、唐揚げ、ステーキを食べた直後でも、肉は姿を消している。
ようするに、胃袋のなかの肉や魚はすみやかに姿を消すのに対し、いつまでも居座っているのはご飯と麺類、つまり糖質なのである。
シメの雑炊やラーメンは胃袋に居座り続け、その間、胃袋は胃酸を出し続けるのである。
23時にシメを食べ24時に寝たとしても、3時か4時までは胃酸は出続けているのだ。
糖質とは
糖質とは「血糖値を上げる栄養素」である。
血糖が増えると人体に害があるため、通常、体は血糖を筋肉細胞などに取り込むことで減らしている。
しかし、糖尿病の人はそのスイッチとなるインスリンがうまく働かないため、高血糖状態が続き、網膜や腎臓に障害が起こるのである。
糖の種類
血糖をもっとも上げるのがブドウ糖(グルコース)だ。
糖質制限においてはブドウ糖が含まれる食品は避けるべきだし、体内でブドウ糖に変わるデンプンも控える必要がある。
同じ炭水化物であっても、食物繊維のように人体が吸収できないものであれば食べても問題はない。果物に含まれる果糖(フルクトース)は血糖値を上げないが、ただちに中性脂肪に変化して太る原因となる。アボカド(糖質が少なく脂質が多い)のような例外を除き、果物も食べない方がよい。
乳糖(ラクトース)は接種してもいいようだ。人工甘味料の多くは、強烈な甘みを持っていても血糖を上げる作用は少ないため、血糖を上げる糖質には入らない。
【まとめ】ブドウ糖とデンプンは控えたほうがよい
食べていいもの
- 肉、魚、卵
- 大豆製品
- 野菜(葉物類)
- キノコ類
- 海藻類
- 乳製品
- 油類
- 揚げ物(天ぷらの衣には糖質が含まれているので食べ過ぎはよくない)
- 蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ウォッカ、テキーラ)
食べてはいけないもの
- 米、麺類、パン
- 砂糖 ・果物
- お菓子類、スナック類
- ジュース(炭酸、缶コーヒー、スポーツドリンク)
- 醸造酒(ビール、日本酒、マッコリ)
⇒糖質オフのビールは大丈夫 - 野菜(根菜類=芋類、人参、レンコンなど)
糖質の多いもの
- 寿司
出てくるものは魚とデンプンのみ。 - ピザ、パスタ
- コーラ
1リットルで角砂糖27個分。 - スポーツドリンク
1リットルで角砂糖16個分。 - 食パン1枚
角砂糖8個分。 - 白米1膳、素うどん
角砂糖11個分。
糖質を食べると眠くなる
炭水化物を食べると眠くなる原因については「糖質を食べると血糖値が上がり、それに応じてインスリンが分泌され、今度はその働きによって低血糖になるため」とされている。